インド大会報告 アジア刑政財団事業局長 赤塚康
1. はじめに
平成12年11月23日から26日までインドのニューデリーにおいて「新しい千年紀における犯罪防止と刑事司法のための効果的な地域内協力」をテーマに開催されたアジア刑政財団の第7回世界大会の模様について、本大会の現場責任者として準備及び運営に当たった財団事業局長である私からお伝えします。
2. 幕開け
今大会の幕開けは、ニューデリー市内ハビタット・センターの大会議場における300人を越える関係者が参加した開会式である。
ロディ通りに面したハビタット・センターに到着すると、正面広場に林立してなびく各参加国の国旗が、今大会が国際会議であることの気分をまず盛り上げてくれる。会場随所に立てられた大会テーマ及び期間を表示する看板及び参加者の圧倒的な数が、この大きなセンターでは同時進行で他のいくつかの会議も行われているはずであるにもかかわらず、センターの行事がその週は財団の会議一色であるかのごとき錯覚さえ起こさせた。2階席を入れると537人を収容することができるという大会議場内部も同様に参加国の旗が飾られ、正面の紺色の幕に白く貼り付けられた今大会のメインテーマを引き立たせていた。
サリーをまとった大柄な国立犯罪学及び法医学研究所所属のインド美人が司会を務める中、正面ひな壇に、敷田理事長を初め、モディインド支部会長、国連のサチビ氏、アジ研の田内次長、さらに来賓のインド連邦の都市開発省大臣ラム・ジェトマラーニ氏及び法律・司法省法律担当大臣のビジャ・サガーラ氏が着席した。まず、インドを含む南アジア諸国の儀式では必ず最初の手順となるランプの灯火が、壇上の主賓により順次行われた。
今までの世界大会には、開催国の大統領、首相などその国の元首が原則として来賓として出席するのが慣わしであった。だが、一般にこうした公的に多忙な重鎮の招待は少なくとも半年は前に公式になされているなどの事前の準備期間が必要があるのに対して、今回のインド大会では、インド連邦の国会議員の選挙が9月末の週から10月の初めの週にかけて行われ、首相が国会で指名され、組閣が行われたのが10月の中旬であったたなどの事情が重なって、インド支部側の懸命の努力にもかかわらず、まことに残念なことではあったが、元首の来賓としての参加は実現しなかった。
大会当時74歳のジェトマラーニ大臣は、独立前のパキスタンのシンドで育ち、連邦国会上院議員を長年勤めておられる無党派の法曹人であり、かっては法律・司法省大臣をしたこともある 高潔さに定評のある政治家で、政変の激しい最近のインドの政治環境、さらにはインドとパキスタンの緊張関係のある状況下において回教国からも多数の参加者がある今大会の主賓としては、最もふさわしい人選であったというべきであろう。
冒頭の敷田理事長の基調報告では、今大会開催全般へのインド支部の強力な支援及び協議議題の一つである女性被害者問題へのアジア女性基金の協力への謝意とともに、本大会では新しい千年紀においてアジア太平洋州地区で優先されるべき問題を過去の実績を踏まえて話し合って欲しいこと、財団の活動も17年の実績を踏まえながら、今後は単に刑罰に焦点を合わせるだけではなく、地域内の極端の貧窮の緩和などより広い視野からの犯罪予防を考えてゆきたいとの財団の活動の新たな方向付けが示された。来賓のジェトマラーニ氏は情報化時代の犯罪予防には斬新な対策が要請されていること、サガーラ氏からは法の支配の重要性が強調され、それぞれ財団の役割への期待が述べられ、モディ氏からインド支部の設立の経緯今後の抱負に加えて本大会への参加者への歓迎の念、サチビ氏の財団と国連の良好な関係について感謝、さらに田内氏の同じくアジ研と財団の二人三脚の重要性などが述べられ開会式を終わった。
3. 姉妹関係調印式
開会式の後直ちに新たに発足する三組の姉妹関係支部の調印式が同じ会場において執り行われた。新たな姉妹関係は、千葉支部とインド支部、仙台支部とスリランカ支部、及び日本橋会支部とバングラデッシュ支部である。千葉支部の土屋副会長、インド支部のモディ会長、仙台支部の明間会長、スリランカ支部のラナシンゲ会長、日本橋会の村上会長代理及びバングラデッシュ支部のハク会長が舞台に上がり、日本文及び英文の協定書それぞれ2枚に署名し、立会人である敷田理事長が署名して、大勢の聴衆の見守る中和やかな雰囲気のうちに終了した。 この結果姉妹関係を持つ支部は、大阪支部と姉妹関係を持つ太平洋州4カ国支部を入れて、国内支部8支部、海外支部11支部となる。4. 全体会議及び国際理事会
開会式及び調印式の後調印式の後、大会協議のオリエンテーション及び開会式に先立って行われた財団支部の活動に関する国際理事会の報告が全体会議において行われた。
財団には、国内理事と共に国際理事が任命されている。国内理事のように簡単には毎年定期的に会合を持つことができないため、世界大会の時期に合わせて国際理事会を開催して,海外支部の活動及び将来の活動計画の報告、財団本部に対する要望などを協議することとしている。
敷田理事長からは、わが国の企業は長年の不況下に苦しんでおり、これらの企業からの拠出金に大きく依存する財団の財政は決して潤沢とはいえないため、従前まで全海外参加者の参加経費を財団が負担してきた方法を今大会から改め、韓国などの地域内先進国及び政府高官の参加については渡航旅費は自己負担してもらうこと、また、その他の参加者についても、最も廉価な航空切符を調達するよう招待者に依頼した上、海外支部の自助努力で渡航経費の一部を援助してもらうことにし、この要請に対する協力を得て多数の参加者を得ることができたこと、今後の世界大会においてもこの方式は続けてゆきたいこと、さらに財団の国連に対する諮問資格を現在の特別諮問資格から総合諮問資格へ格上を申請中であることの説明があった。
国連NGOの資格は、総合諮問資格、特別諮問資格及びロースターの3段階に別れており、現在の財団の特別諮問資格は犯罪防止及び刑事司法の分野に限られているが、総合諮問資格は経済社会理事会の所管する殆どの分野、つまり、通商、人権、女性問題、環境、労働といった幅広い分野をカバーする必要がある。また、それだけに国連に対する権限も大幅に拡大強化される。わが国では、総合諮問資格を有するNGOは、現在のところ「国連支援交流財団」(ただし、本部はニューヨーク)と「オイスカ」の二つだけしかない。したがって、財団が総合諮問資格に昇格した暁には、こうした幅広い分野からの犯罪予防及び刑事司法への取組みが期待されることになる。5. 協議
今大会の実質的な協議の内容である協議題は、次の5つであった。
(1) 国際組織犯罪
(2) 検察の当面する諸問題
(3) 矯正施設の過剰拘禁と犯罪者の社会内処遇
(4) 環境犯罪
(5) 被害者としての女性及び子供
あらかじめ、ディスカッションガイドと呼ばれる意見発表に際して留意すべき問題点や焦点を示しておき、まとまった意見発表をする予定の参加者には発表論文を前もって提出してもらうこととした。当日持参のものも含めて60近くの論文が提出されている。ディスカッションガイドは、趣旨説明、過去の議論、問題点等かなり協議題そのものについての知識が必要なため、それぞれの問題に詳しい関係者がいる国を指名して案を作成してもらう方法をとった。さらに、議論をより円滑にするため、提出された論文は事前に全てインターネットに載せ、自国において他の参加者の意見を前もって知ることができるようにした。参加国の官庁や大学はインターネットに接続できる設備を有している国が多いことから、この方法は有効であった。
(第一協議題)
国際組織犯罪の協議題は、比較的新しく取り上げられ、まだ全体的に十分整理され、定義づけられていない要素も多いテーマでもあり、発表の内容も、麻薬、武器の密輸入からハイジャック、テロ、さらには海賊、密漁、通貨偽造、人身売買、コンピューター犯罪などバラエティに富んでいる。防止の方法としては捜査及び犯罪者の引渡しに関する国際協力から、管轄権の問題が検討された。さらに、国の間に組織犯罪に対する寛厳の差がまだあり、ある国は彼らに避難場所を提供する結果となり易いこと(例えばマネー・ロンダリングの取締り)、その結果一国だけがどんなに努力しても国際組織犯罪は完全に取り締まることができず、地域の各国の法律が歩調を合わせるべきことが指摘された。犯罪が国境を越えればそれを取り締まる側も国境の障害を取り除く必要のある。国際組織犯罪の問題は、今年が開催年に当たる5年期の国連会議の議題でもある。アセアンの事務局次長のS.プッシュパナタン氏からは、アセアン首脳の合意をもってアセアン国際組織犯罪センター(ACTC)の設立が認められていることの報告があった。
(第二協議題)
検察の諸問題は、まず、検察官に捜査権が必要なのではないかとする見解が、コモンローの法系を独立後承継した国々から数多く出てきた。コモンロー系の国では日本や韓国と違って検察官に公判維持の責任はあるが、直接の捜査権限がない。さらに、検察官による事件のスクーリングなどの裁量権の重要性についても関心が集まっていた。このあたりの議論は、アジ研における国際研修の影響を無視できないであろう。
今回は、国連の要請から、中央アジアの検察の長官を一堂に集めるための招待状を出していたところ、カザフスタンのユリ・キトリン検事総長、タジキスタンのサロムディン・シャロポフ検事総長、キルギスのシディコフ・アブディラート・シディコビッチ次長検事ほか4名が参加した。トルクメニスタンとウズベキスタンからは参加者は残念ながらなかった。しかし、ウズベキスタンからは現在国連から派遣駐在しているスラボミール・レド氏が参加しており、ロシア語の達者なレド氏及びレド夫人は英語の苦手な彼ら中央アジアの検察関係の参加者が会議へ円滑に溶け込めることに大きな貢献をしてくれた。また、モンゴルの司法省から参加した二人を含めて財団の世界大会への初参加の国々が多かったのも今大会の特徴である。
(第三協議議題)
刑務所の過剰拘禁及び犯罪者の社会内処遇は、最も多くの発表論文が寄せられた協議題である。まず過剰拘禁の定義を明確にする基準を決めるべきであるとの提案について、適切な就寝環境、居室の面積及び気積、換気、暖房、衛生状態などが挙げられ、過剰拘禁は被収容者にとってのみならず彼らを管理する側の職員にとってもさまざまな面で悪影響を及ぼしている。過剰拘禁の原因として、未決被収容に関しては、裁判の遅延、保釈の消極的な活用、受刑者の拘禁では、裁判所の安易な刑務所送致、不必要な長期刑の乱用、さらには、スリランカからは罰金を払わない労役場留置者の増加(刑務所入所者の8割近くが彼らによって占められていると言う。収容期間は短期であろうから、刑務所の収容人員の8割がそうだというわけではなさそうだが、それにしても異常な数である。)との報告がなされた。刑務所の新築が政府の政策ではいつでも後回しにされ、100年近くを経過した建物も多く、収容施設自体が決して人間的な環境ではないとの指摘も出された。
これらの問題の緩和策としては、軽微な犯罪者の刑事司法手続きからのダイバーション(非刑罰化)、裁判の迅速化、制度としてはほとんどの国が有しているプロベーション(実刑を伴わない保護観察)及び仮釈放のさらなる活用、社会奉仕命令制度の採用などの意見が出され、これらは矯正のみで解決できる問題ではなく、刑事司法機関が一体となって考えるべきことが要請された。
(第四協議題)
環境保護のための刑事法の役割については、既に財団はセミナーを積み重ねてきており、この目的のための立法及び執行に手引書となるコメンタリーの作成について、第一次草案まで作業が進んでいる。この協議は、その最後の詰めとして各国の具体的状況をこの草案を基にして検討しようとするものであった。アジア太平洋地域の諸国も、工場廃液、自動車の排気ガス汚染など先進国がかって直面してきた問題と同じような環境汚染にさらされていることが如実に語られ、各国が最近立法化した法律、あるいは立法化しようしとしている法案が具体的に示された。この協議題には、インド人参加者として環境開発企画省の顧問であり環境問題においては著名なP.P.サンガル博士も意見発表をした。
(第五協議題)
犯罪の被害者としての女性及び子供の協議題は、議論の過程ではしばしば出てはきたものの、財団としては公式に取り上げるのは初めての被害者の問題である。この協議題に女性の社会的地位向上の問題と取り組んできたアジア女性基金(正式な呼称は「女性のためのアジア平和国民基金」)が加わった。
アジアでの女性の伝統的な社会的地位の低さが女性を被害者になり易くしてきた状況について多くの国から紹介された。女性が物や家畜に対すると同じような感覚をもって扱われてきたとする報告もあった。特に南アジアの女性のダウリーと呼ばれる婚姻に際しての持参金の問題から、夫による暴行や極端な場合には殺人にいたる虐待の状況報告が注目を惹いた。家庭内暴力やセクハラの問題はわが国だけではなく地域内の国々でも最近の社会的問題になりつつあるようだ。
多数の発表者は、子供がポルノや売春、労働搾取、臓器売買などのための人身売買の対象となるといった生々しい問題も示された。スリランカでは、少年を性的対象とした外国への誘拐や売買が非常に多いことが報告された。また、パキスタンでは毎年4万人に上る少女が誘拐されているという。言うまでもなく、これらの犯罪は第一協議題である国際組織犯罪と無関係ではない。
女性の社会的地位の向上の基本は、時間はかかってもやはり教育に帰結することが、多くの発表者から指摘された。長期的な将来ではなく現在の対策としては、フィリピンやスリランカから、警察の機能として被害者、特に強姦被害者の精神的支援及び相談の部門が警察部内に新たに設立されたことの報告があった。強姦の被害者は裁判での証言や社会的烙印から重複した被害者となることなども指摘され、こうした被害者の保護の重要性が強調された。
女性差別の排除に関しては各種の国連の条約や宣言が既に出されており、地域内の各国の合意は出来上がっている。子供についても「子供の権利条約」が明確な一つの基準を示している。これらの基準をいかにして具体化してゆくかがこれからの課題となる。
(決議)
最終日の午前中は、協議の内容を踏まえて、事務局が用意した今大会決議の案について、全体会議において検討をした。内容の構成、用語の選択などについてさまざまな意見が出された。決議そのものは未だ国連関係機関とのすり合わせが最終的に終了していない段階なので、ここでは紹介できないが、上記の議論を盛り込んだ内容となっている。6. 歓迎パーティとさよならパーティ
パーティの楽しさは、女性達が美しく着飾って来るのを眺める楽しみもさることながら、やはり率直な気の置けない会話と交歓の時間を過ごせることであろう。夕刻の優雅な雰囲気、適度のアルコール、音楽、あるいは料理などが初対面の堅苦しさを解きほぐす環境を整えてくれる。特に他の行事を予定しているため協議会そのものには参加しない日本人会員にとっては、海外参加者と触れ合う数少ない機会でもある。インド人や回教徒はアルコールを嗜まないと聞いていたが、そのことも気にならないのは国際パーティのもたらす特別の雰囲気のせいであろうか。
初日の夕刻はインド支部の主催による歓迎パーティがハビタット・センターの中庭の芝生の上で開催された。インド舞踊を踊る軽快な踊り子を見ながら、日本人会員と海外参加者の和やかな交歓が随所に見受けられた。パーティの後半では、新たに姉妹関係を持つに至った支部会員同志、あるいは既に関係を樹立している支部会員同士は、特別に部屋又は場所を取って、自己紹介、プレゼントの交換、将来の計画などを話し合う機会でもあった。
一日の日を挟んで、25日の夕刻は今度は千葉支部主催によるさよならパーティが、タージ・マハール・ホテルの屋上庭園において催され、冒頭に今大会の前日ニューデリー郊外のグルガオンにあるクラシック・ゴルフ・クラブで行われた日本人会員とインド人関係者の参加したゴルフコンペの成績優秀者の表彰式が行われた。既に実質的な会議も殆ど終了した安堵感と別れる日が近づいた寂しさも手伝って、参加者の語らいはさらに盛り上がっていた。
7. その他
(ACPFインド支部とモディ財団)
海外支部としては最も新しく13番目の支部として設立されたアジア刑政財団インド支部は、海外支部としては珍しく企業家であるモディ氏を会長として設立されたため、海外では財力に恵まれた支部である。モディ氏はインドでも10指に数えられるモディ財閥を率いる精力的な企業家であり、モディ財閥は米国のゼロックスやGBCからの資本提携を受けた複写機及び印刷機、同じく米国のモトローラやオーストラリアのテルストラから技術提供を受けた携帯電話など世界的にも将来性のある情報機器産業を中心に手広く事業を営んでいる。またモディ氏は、ヒンズー教に関する研究で文学博士号を持つ学者でもあり、ヒンズー教の啓蒙の著書を著すかたわら、政治的にもインド国民の8割を占めるヒンズー教徒の過半数を支持者とする与党VJPの強力な後見者でもある。
モディ財閥は、企業経営だけではなく社会貢献としての役割をも果たすため、モディ財団を持ち、宗教啓蒙を中心に活発な活動をしており、ACPFインド支部もこの活動の一環として設立されたものである。インド支部はモディ氏を会長として、役員にアジ研の卒業生が名を連ねている。まだ最終的な決算報告は来ていないが、インド支部もかなりの経費負担をしてくれている。
さらに、今回の大会の準備や運営にもインド支部及びモディ財団の職員だけではなく、支部の副会長のトレハン大佐が本大会のインド側の事務局長を勤めたこともあって、彼が社長をしているモディ財閥内のニック旅行社の社員が多数協力に当たってくれた。
(配布した資料など)
毎年恒例になってきた財団の各国語の国際貢献カレンダーは、輸送費の節約を兼ねて、日本人会員のツアーの荷物として飲料水と共に運び、会場で各国代表に配布する方法を取った。財団の英文のニュースレターであるACPFToday第7号も同じ方法で配布した。
インド支部から参加者に財団のバッジと書類入れのかばんが記念品として配布されたが、参加者には好評であった。
(インドという国)
インドは多様な顔を持つ国とよく言われる。そしてしばしば好悪の印象が大きく分かれる国でもある。我々の仲間内でも同様であった。11月はインドの気候の中では最も涼しくかつ乾燥した季節である。夏の暑さの厳しさはかなりのものらしい。気候の厳しさは、温和な自然と馴れ合って暮らしている我々日本人とは異なる文化や歴史を育てたに違いない。だから、中国やタイよりもはるかに「外国」を感じるのであろう。我々の物差しだけを頼りに計るべきではない要素が沢山あるはずである。
10幾つかの公用語を必要とする多様な人種、貧困層に属する大きな人口を抱えながらも毎年2000万人の人口が増加し、今年は10億に達する国である。
このような文化や経済の発展状況の異なる外国の刑事司法関係者と共に、財団の目標である「犯罪なき繁栄」を追求するためには、やはり幅広い視野からの議論が積み重ねられる必要を実感した。8. 終わりに
以上が私の今大会の報告であります。
今大会の運営、特に経費支弁に関しましては、主幹国内支部である千葉支部を初め、各支部にも一方ならぬご協力を賜り、誠にありがとうございました。特に姉妹関係のある国内支部には相手方の支部会員の渡航費用を直接支弁していただき、このことは相手方支部も承知しております。目に見える人達からの支援であることが、相手方支部の自助努力の気持ちを明確にし、例えばスリランカ支部は6、7人の参加者のための財団側の渡航予算に対して同伴者も含めて24人もの大代表団を派遣する意欲を示し、その結果、インドに近い国々からの参加者が多かったことも寄与したには違いありませんが、従来以下の予算をもって、従来の3倍以上の海外参加者を得た規模の大きい、同じに稔りの多い大会とすることができました。
なお、インド側が撮った大会の写真を500枚ばかりを入手し、開会式、パーティなど日本人会員の写っている写真は関係者に送らせていただきましたが、その中の400枚ほどをスキャナーで採った上、当財団のレンタルしているサーバーに余裕があるので、JPGファイルとしてインターネットのFTPサイトに当分の間載せてあります。半分以上は海外参加者の協議中の写真ですが、ご興味のある方はダウンロードしてご覧ください。サイトは:ftp.acpf.org です。